2022/12/03 00:09

南大介です。


2022年10月

2年ぶりに、ソロコントライブを開催しました。


南大介ソロコントライブ「次があると思うなよ」に

来てくれたみなさん、ありがとうございました。


このご時世に、小さなライブハウスで

座席数を制限した中、多くの皆様が集まってくださり

本当に感謝しています。


アフタートークでも話しましたが

ライブ中は、私の方が感動していました。


皆様の感染対策のご協力もありまして

その後、このイベントでの感染報告はなく

無事に終了しました。


それと、会場に置いた募金箱には

戦争難民支援、5,080円

台風15号災害支援、5,470円

合計 10,550円 が集まりました。

ご協力ありがとうございました。


それぞれ、私のゆうちょの個人口座を使って

静岡県共同募金会と、UNHCRに寄付をさせていただきました。


UNHCRについて、私の認識不足で

最低1万円からの寄付受付だったので

南大介ソロコントライブの売上から、4,920円を追加して

合計1万円を寄付しています。

(ちなみに、毎月募金する場合は3,000円から受け付けています。)


UNHCRから感謝のメールもいただきました。

その画像もあるので是非ご覧ください。


さて、

今回のコントについての話ですが

ライブ当日の前説で私は「衰えてますよぉ~」

なんて言ってました。


でも実はライブが終わってから、ソロコントの出来栄えに

私はとっても満足しておりました。


2年前の自分では、登場人物をここまで掘り下げられなかったでしょう。

あ、言っておきますが、これは自己評価です。


ですが、2年前の自分には、こんなに掘り下げたキャラクターを

ここまで幅広く表現できなかったでしょう。

あ、言っておきますが、誰に褒められたわけでもなく、あくまで自己採点です。


しかし、セットなし、衣装は少しの変更、なにより

一人きり、相手役もいない中で、

様々なシーンを、しかもそれを連続して演じて、その世界観を魅せる。


そもそも、それをやろうとすること自体

結構なプレッシャーがあるのにも関わらず

実際にライブでステージに立つ。

そんな自分のチャレンジ精神に、自分でブラボーと言いたい。


私の自己満足の話は飽きてきましたか?


とは言いましても、とは言いましてもですね?

実際には、そこまで自己採点が高いわけではないですが、あと

もちろん、かつての若さのエネルギーには勝てませんが、

でも本当に、なんだか2年前と明らかに違う

自分のパフォーマンスが出せたなと

感じたのは事実です。


ライブが終わってから数日

そんなことを頭の中でぐるぐる考えてたら

すぐに、あることに気がつきました。


それは

観にきてくれたお客さんが

自分を育ててくれたんだ

と言うことです。


私はかつて、コンビでコントをやっていました。

それが解散して、ピン芸人になって

一人でコントをやり始めました。


最初の頃は、コンビ時代の経験を、そのままどうにか表現していましたが

実はそのやり方だと、やはりコンビの方が良いに決まってるんです。


私の中では、コンビコントの劣化版のソロコント

と感じていたんです。


でもソロコントライブをやり始めてから

おじさんが一人しか出てこないライブを

観に来てくれる変わり者のお客さんがいて

そんな皆さんが、面白がってくれる空気を直に感じて

「この人たちを喜ばせたい」と思うようになってきて

そのためにどうしたらいいだろうって考えながら

コントの稽古を進めているうちに

いつの間にか自分が成長していた。

と言う感じなんです。


つまり、皆さんが私に、南大介のソロコントのやり方を教えてくれたんです。


よくぞ、こんなおじさんが一人しか出てこないライブに

わざわざ足を運んでくれました。

そんなおじさんは、背筋がぞわぞわするほどの

感謝を感じています。


やっぱりライブはお客さんが全てです。


鳥は広い大空がなければ飛べません。

魚は大きな海や流れる川や綺麗な池がなければ泳げません。

自動車は舗装された道路がなければ走れません。

エアコンはリモコンがなければ動きません。

弁当は箸がなければ、食べられません。

もういいですか?


とにかく、

南大介ソロコントライブは、お客さんがいなければコントができません。


最高でした。

この一体感。

2年ぶり。

リアルでやるライブ。

みなさんに直接会うことができて

最高でした。


本当にありがとう。


それから、アフタートークで喋った、東京オリンピック開会式の出来事は

私のライブに来てくれるみなさんに、どうしてもご報告したかったので

たっぷりお話しさせていただきました。


2021年当時、あの開会式のピクトグラムパフォーマンスを

リアルタイムで見てくれた人からは

お褒めの言葉を沢山いただいきました。


ですが、なんといいましょうか

世間的にというか、社会的にというか

なんとなく、その話をする時には、みんな若干

あの時は大変だったでしょ?的なニュアンスがありまして


いやいやもちろん大変でしたけど

それよりもあの作品に感動してくれたことだけを

みんなの記憶に残して欲しい、みたいな気持ちになりまして


少なくとも、あの瞬間、あそこにいた、わたくし南大介は

最高に楽しくて、興奮して、そしてあんな最高の作品に出会えた喜びと

終わってからは、小林賢太郎さんや、たくさんの先輩や、関わった全ての人

そして、観て喜んでくれた多くの人に

すごく感謝の気持ちがあったんですよ、と言いたかったんです。


自分のライブに来てくれた、みなさんには、

なんというか

そういったちょっとネガティブな気分を

まさに笑い話として聞いてもらって

楽しかった思い出にして欲しかったんです。


そしてその話を、みなさんも爆笑しながら聞いてくれました。

私の想いを受け取ってくれたと感じました。


過去に起こってしまった事実は事実として変わりませんが

作品そのものの魅力と、社会的な問題は

別々に語って良いと、私は思っています。


ただし問題を無視することはできません。


だからこそ、私のライブではコントとは別にして

毎回、募金箱やグッズの売り上げを寄付したり

今回は特に、私が描いた絵本を置いて

戦争についての想いを語ったりしました。


面白いことはできるだけ笑っちゃおう

大事なことはできるだけ協力しよう

そうことでいいじゃないか

と考えてやってきました。


ライブ会場に来てくれて、笑ってくれて、寄付もしてくれて

みんなでコツコツ行動すれば

戦争、差別、災害、感染症、多くの社会問題などに対して

よくないことは、よくないと思う。という

考えが広がると信じています。


そんな意味でも、本当に今回も皆様が支えてくれたライブでした。


次があるかどうかは、私にもわかりませんが

またお会いできるチャンスがあれば

その時はきっと心から喜べる時間になればいいなと思います。


改めて、この度は南大介のソロコントライブを

応援してくださり、本当にありがとうございました。